プエルトリコのレゲトン歌手LUIGI21が、コロンビアのカリ市であったコンサートで助成への侮辱発言と、未成年へのドラッグと酒を勧める発言をした件で、コロンビアのカリ市の市長とカリ市があるバジェ県から県への出入り禁止になりました。またバジェ県知事とカリ市長はコロンビア外務省にLUIGI21をコロンビアへの入国禁止にするように提言しています。

 

コロンビアの大手テレビ局のニュースになりました。

 

 

LUIGI21が下品な言葉を言ったところはピー音で消されてますが、多分プータといったと思います。また、自分は小さい子供の頃から酒やドラッグをやってると言う話をし、未成年にアルコールやドラッグを勧めるような発言をした事が問題になりました。プータは売春婦という意味ですが、下品なスラングでつかわれてます。また彼の歌や発言には女性を侮辱する発言やエッチの曲が多いということも問題視されています。

 

ビデオの中ではコロンビアの議員の発言と、カリ市民へのインタビューが出ています。

議員は、女性を性的なモノ扱いしたり侮辱するのは許せないし、未成年にドラッグやアルコールを勧める発言をしたのはありえない。レゲトンのファンは若者が多く、有名人の発言が及ぼす未成年への影響力はかなり大きい、と訴え。

 

カリ市の市民は、「下品すぎる、でもレゲトンってもともと下品な音楽ですよね」 「女性をリスペクトすべきだ」と述べています。

 

またカリの市長が「このような人を二度とコロンビアに入れるべきではない」と激怒。

 

コロンビアの国防長官はこの件の対策について、今後はコンサートに未成年が入場するには、コンサートの主催者が書面で許可しないと認めないし違反には罰金、という策をとるようです。

 

 

しかもコロンビアからの行政からのこの処置に対して、本人LUIGI21はインスタグラムに反論をUP。

 

 

 

あのこれピー音が多いのでわかると思いますが、オリジナルは放送禁止用語満載のすごい汚いスラングでしゃべってます。原文を聞きたい人は彼のインスタを見て下さい。

 

下品や違法だって? 麻薬をプロモーションしたのが何が悪い、麻薬をすすめたからって国に影響があるわけじゃねえだろ、レゲトンってそういう音楽だろ、こういう問題がおきるといっつも歌手の方だけ責めやがってとか、政治家が選挙の為にこんなことしやがってよ、とかコロンビア政府や市長に対しての逆ギレ。俺はいつもコンサートでは酔っ払ってるしエッチの話もするよ、とひらきなおってます。

 

 

この発言でコロンビア政府、バジェ県の県知事やカリ市の市長、議員が激怒。火に油を注ぎました。

 

LUIGI21はバジェ県とカリ市には立ち入り禁止処分。ペルソナ・ノン・グラータにして、コロンビアへの入国禁止にするように外務省に提言。

 

 

LUIGI21は先週末のコロンビアのカリであったコンサートに出演して問題をおこした、とあります。

たぶんこのコンサートだと思います。私はコロンビアのカリに以前住んでいたし、最近カリのイベントをチェックしてたところこのイベントを見つけて、もしカリにいたらこのイベントに行きたかったのに~ と残念に思ってたので。

Wisin Y Yandelのファンだし、他にも好きなレゲトン歌手が出てるから本当に行きたかったと思ってました。

 

でもまさかそのコンサートでこんな事件がおきて炎上したとは。びっくりしました。

 

 

 

コロンビアってドラッグの国なのになんでドラッグについて怒るの?  って思うでしょう。

コロンビアはコカインの産地ですけど輸出向けで、消費国は欧米です。国内の消費率はわずか。しかも欧米人達がよくコロンビアにドラッグやりにきてます。コロンビアの外国人向けバックパッカーが多くあるエリアにはドラッグの売人が立ってるのを見ました。

「コロンビアではドラッグが結構あったよ」という人に「どこで見たのか?」ときくと、たいていボゴタのセントロか(赤線地帯などがあり中毒者もいるし治安が悪い)、外国人が多いバーやクラブや宿などのことが多いように思います。

私はコロンビアにいたけどまだコカイン見た事ないです。コロンビアではコロンビア人だけに囲まれてましたが、まわりのコロンビア人でドラッグやってる人はいなかったですね。麻薬中毒で転落して路上生活になり物乞いしてるコロンビア人は何人も見ましたが。

 

 

カリ市で開催されたレゲトンの巨大野外コンサートに行ったことがあります。プエルトリコ人のレゲトンの有名歌手が多いライブです。そしたらプエルトリコ人の有名なレゲトン歌手がステージでワイン飲みながらマリファナ吸い始めたのでびっくりしました。明け方になったら客席でも大麻を吸ってる人を何人か見て大ショック。コロンビア人の友達に電話して「ドラッグやってる人がいて怖い~」と迎えにきてもらいました。そしたらコロンビア人が、コロンビアでは個人で大麻1本やる位なら合法なんだよ、でも麻薬を売ったりするのは違法で捕まる、と教えてくれてそんなこと知らなかったのでびっくり。それまでコロンビアでは、人がいない公園で大麻やってる不良(コロンビア人達が不良だから近づくなと言ってた)を何度か見た程度だったので。

 

 

プエルトリコではドラッグは禁止で、ドラッグで捕まったレゲトン歌手は何人もいます。だからコロンビアに来たらドラッグ合法だと思って、コンサートで堂々とステージ上でドラッグやったり、今回のように「子供の時代からドラッグや酒なんかやって」、とか言っちゃうんでしょうね。

 

何年か前に米のラッパーのWiz Khalifa が、パブロ・エスコバルの墓参りし墓に大麻を供えて墓前で大麻を吸ったとSNSに投稿し、コロンビアから非難され大きなニュースになりました。パブロ・エスコバルはコロンビアでは麻薬王で彼のせいで多数のコロンビア人が命を落とした悪夢の罪人です。1993年にエスコバルは死んだから、まだ犠牲者の遺族や被害者は生きているのでコロンビアが怒ったわけです。

 

コロンビアはドラッグと売春婦の国だから、女性やドラッグに対しては横暴な事言ってもいいしやってもいい、というふうに勘違いしてる欧米人が実際結構見ました。コロンビア人の一般人の女性を襲おうとして相手が拒否したら「いくらならやらせる?」と言った欧米人もいます。コロンビアに対する見下しだ、とコロンビア人が激怒してました。プエルトリコはカリブの島国だったけど、今は米領だし、レゲトンの有名歌手はすごいリッチなので、コロンビアを見下してる人はいるのかもしれません。

 

今回のLUIGI21の態度や発言は非常識な言動で、しかも政府や知事や市長達から入国拒否にすると言われてるのにコロンビアの政治家に逆ギレしたので、もうアウトですね。

 

 

ちなみに2014年にはプエルトリコ人のサルサ歌手のcano estremeraがコロンビアのカリでのコンサートで問題発言をして、市への立ち入り禁止処分をくらいました。

cano estremeraはカリのクラブでかかるので、驚きました。

いま一番サルサが人気の都市ってコロンビアのカリ市だと思うし、プエルトリコからカリにコンサートに来る歌手は多いです。なかにはプエルトリコからカリやコロンビアに移住したサルサやレゲトン歌手もいます(コロンビアに移住したレゲトン歌手は、いま大人気のNicky Jam)。

レゲトンは世界で超人気だから、レゲトン歌手はおごり高ぶってるんでしょうか。

 

 

以前ブログでも何度か書いたけど、コロンビア人でメデジン市出身のMALUMAは「Cuatro Babys」などの曲で女性を性的なモノ扱い、性奴隷扱いした、ということで放送禁止になり、MALUMAは行政からも怒られました。でもMALUMAは逆ギレして、コンサートでわざとこの曲を熱唱したり反抗的な態度をとりました。

それについては私が過去に書いたこの記事を読んでください。

 

また「Mala Mia」の曲では、みんな俺のことを責めるけど自分は何も悪い事してないのに、とmalumaはひらきなおり。

さらに女性を性的なモノ扱いする曲や、多数の女性とベッドで乱交するようなミュージックビデオをリリース。MALUMAはスペインでコンサートのボイコット運動がおきたり、女性差別主義者やマチスタだとよく批判されています。

日本ではMALUMA人気だし、世界の音楽賞や音楽ランキングにもよく出る彼だけど、スペイン語圏ではそういう問題児でもあります。

 

 

レゲトンやラテントラップの歌手には貧困層出身の人が多いです。だからLUIGI21がレゲトン歌手はそういう背景の持ち主だからというような自己弁護したんでしょうね。ラテンアメリカは階級社会の国が多く、コロンビアは明確にエリアで貧困から金持ち層までレベル分けされており階級制が歴然とある国です。MALUMAはメデジンの貧困街出身。プエルトリコ人のレゲトン歌手にも貧困層出身の人が多いです。だから、子供の頃からドラッグや酒がそばにあってやってたというLUIGI21の発言はリアルでそうなんだろうな、と思います。

 

レゲトンやラテントラップの歌手には逮捕される人も少なくないです。プエルトリコ人の大人気歌手FARRUKOは元麻薬の売人、Ñengo Flowも逮捕されたし、ANUEL AAは違法の銃所持で逮捕されて懲役刑になり最近出所しました。

 

 

特に若い世代のレゲトン歌手やラテントラップ歌手は、DADDY YANKEEのようなレゲトン黎明期からいる大御所世代とは違って、すでにレゲトンが世界で人気になってからデビューしてるので若くしてリッチになり思いあがってる人も多いです。

 

特にラテントラップはドラッグ、エッチ、女性を性的モノ扱い、バイオレンスの歌詞が多くて下品な曲が多いです。私はラテントラップはメロディが好きでよくきいてるんだけど、歌詞をきいてたら「こ、これはやばい」と思う事がよくあり。ラテントラップはなかなかDJでかけられないですね。歌詞が分かるからこそかけられない。だからかける場合はなるべく歌詞がまずくないものを選んでます。

 

レゲトンはラテントラップよりはまだマシです。レゲトンは2003年~2004年に世界で「ガソリーナ」がブレイクしたら、スペイン語圏で親達が「子供にきかせられない」と激怒したり、レゲトンをティーンエイジャーが多いフィエスタでかけるのはいかがなものか、という議論が各国でありました。スペイン語圏では歌詞やビデオが下品すぎると放送禁止になった曲もあります。

レゲトンは前から人気だし今は世界の音楽マーケットの一大トレンドなんで、世界で売れるために放送検閲にひっかからないものをリリースしてるアーティストは人気歌手には多いです。

 

特にレゲトン大御所のDaddy Yankeeは10年位前から「Limbo」「Hula Hoop」などのズンバ系とか子供にもOKな曲をリリースすることが多くなりました。Daddy Yankeeや同じく大御所のDon OmarやWisin y Yandelなども、今の若いアーティストたちは制御心がない、もっと歌詞に気をつかえとか、若いリスナーへの影響力を考えろ、とか若い世代のレゲトンやトラップ歌手達に諭してます。

しかし、レゲトンやトラップ歌手の中には、MALUMAや今回のLUIGI21のような政治家にも社会にも逆ギレして反抗する人もいるんですよね。しかも女性差別や違法行為なのに。でもそれを彼らはかっこいいことをしてる、レゲトンは反抗の精神だ、と勘違いしてる。

勘違い君ですね 笑

 

 

 

 

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