ラグビーワールドカップ2019が一昨日終わりました。

私は実はラグビーの大ファンなんですよ。ラグビーのワールドカップは各国開催のを見てきました。日本での開催が決まったのはファンとしてはうれしいけど日本で本当にできるのか心配でした。

けどふたをあけてみたらワールドラグビー(ラグビーの国際協会)の会長が、過去最高に成功した大会だったと満面の笑み。収益が高く動員数も多くしすごく盛り上がった大会だったそう。ほんとにすごい盛り上がりでしたね。楽しかったです。

 

ラグビー界は強豪国により支配されてたしワールドカップ開催地は今まで強豪国だけでまわしてました。ラグビーは世界ランキングのベスト10位以上じゃないと強豪となかなか戦わせてもらえるチャンスがない。だから強豪国やランキングの上位8位が固定してる状態でした。

W杯開催地で日本は2003年から名乗り上げてたけど強豪国じゃないから入れてもらえなかったそう。やっと強豪以外の国にもラグビーを広めた方がいいんじゃないかという考えが出て開催国に選ばれたとききました。

日本がW杯開催を成功させ日本代表がベスト8に入り世界ランキングの8位内に入った事で、今までのラグビー界の独占体制を破壊しラグビー界の歴史を変えたと私は思います。

 

日本でのW杯は各国の国歌を歌うプロジェクト(元日本代表の廣瀬氏が考えた)など市民やラグビーファン達がてづくり感覚で選手や外国人サポーターを歓迎。各国の選手達からも外国人サポーターからも日本の歓迎ぶりとフレンドリーさを最高だと絶賛されました。アルゼンチンやウルグアイのスペイン語の歌詞の国歌も日本人のマスコットボーイ(選手達の入場をエスコートする)が歌ってるので選手も感激してました。

 

南米からの出場国アルゼンチンやウルグアイの国歌は独立戦争の時の歌なのでかなり切迫した内容。アルゼンチンの国歌の歌詞は「栄光の勝利を誓わん。さもなくば栄光の死を」です。アルゼンチンの選手が国歌歌いながら感極まって泣くのは有名です。

今回のW杯ではスペイン語で日本のマスコットボーイの子供が歌ったので、ウルグアイのキャプテンが大感激してました。

 

これがアルゼンチン国歌です。(ラグビーのアルゼンチン代表が歌う動画)

 

 

これは2007年にアルゼンチンがワールドカップで3位になった時の試合の国歌です。この動画で背が低くて胸に手をあててる選手がピチョットです。で、そのピチョットがいまラグビーの国際協会であるワールドラグビーの副会長なんですよ。

 

その副会長のピチョット氏が昨日ワールドラグビーのアワードの授賞式の前後にインタビューで発言したのが興味深かったです。

ピチョット氏としては、NZと豪と南アとアルゼンチン代表の4か国対抗に日本を入れたいと3年前から言ってきて今もその気持ちに変わりはない、と。この4か国対抗は今回優勝した南アフリカ代表と世界ランキング1位だったオールブラックス(NZ)と以前のW杯の優勝国である豪が入ってるしアルゼンチンも強いのですごい対抗戦です。その組織のサンザールは難色を示したけど、ワールドラグビーの副会長が言うなら希望はあるかも。これにもし将来入れたら日本は強くなる。入れたらいいけど。

 

それからピチョット副会長はもう一つおもしろい発言をスペイン語でしていました。それがこれです。クリックすると動画がでてきます。

 

https://twitter.com/WorldRugby_ES/status/1190948976633057281?s=20

 

南米のウルグアイが今大会でよくがんばったと健闘をピチョット氏が称えました。また南米で今順位を上げているブラジル、チリ、パラグアイもがんばってほしいと。

 

ラテンアメリカからのワールドカップ参加国はアルゼンチンとウルグアイの2か国です。アルゼンチンは強豪国ですが、ウルグアイはW杯出場国の中では弱い国。プロ選手もいますが、まだUBERの運転手をしながらラグビーをしてるようなアマチュアもいます。

 

また、何日か前のワールドラグビーの会議に出席した南米ラグビーの協会は、南米のラグビー界に明るい兆しが見えたと喜ぶツイートをしてました。なにがあったのかは明言してませんでしたが、なにか進展があったようです。

 

強豪国以外の日本でのラグビーW杯が成功し、日本代表が強くなってベスト8に入ったので、ワールドラグビーは強豪国とその次のティア2というグループに分けていてたのを改めた方がいいんじゃないか、ティア2にもっとチャンスを与えたり、他地域にラグビーを広めたほうがいいとワールドラグビーの会長も言ってました。

 

またピチョット副会長は南米でもラグビーをもっと盛んにしたいと思ってるようです。

実際に南米リーグを作ろうという話もあるそうです。

なお去年アメリカにラグビーのプロリーグができたので、米のプロリーグでプレイしているウルグアイ選手達もいます。アメリカリーグができたことでラテンアメリカの選手もプロを目指しやすくなるでしょう。アメリカリーグはラグビー界では破格のギャラをすでに提示してるチームもあるので。

ワールドカップに出たウルグアイやナミビアに続く順位にブラジルがいるし、チリもすぐその下。コロンビアは33位です。

 

オリンピックの種目の7人制ラグビー(セブンス)では、ブラジルやチリのチームは上にあがってきましたよ。

 

南米にはアルゼンチンという強豪国もあるしウルグアイも19世紀中ごろからラグビーをしてるラグビーの歴史が長い国。その2か国が南米のラグビー国でした。白人率が高い国だし。

 

でも最近他の南米の国でもラグビー人気があがってきています。

私がコロンビアにいた時、私の友達がコロンビアの女子ラグビーチームに会ったといってました。コロンビアの女子チームは国際大会に出てます。

 

 

南米はずっとサッカー大国でしたが、今後はラグビーの人気もだんだんあがっていくんじゃないかと私は予想してます。

私はアルゼンチンでラグビーの国際戦(ラグビーチャンピオンシップ)を観戦した事があります。

南米ではサッカーの試合のある日は危なくて外出できなかったです。アルゼンチンのサッカーのフーリガンはめっちゃ怖くて時々死傷者出るからです。コロンビアに住んでいた時もサッカーの試合のある日はサポーター同士の抗争で死傷者が出るので危なくて外出できませんでした。

 

でもアルゼンチンでのラグビー観戦に夜に女性一人で行ったのに安全でおだやかでした。アルゼンチンではラグビーはお坊ちゃん学校のスポーツでサッカーとファン層が違うと現地でききました。ファンのアルゼンチン人達と話したらみんなフレンドリーだし、試合後もスタジアム前のラグビーの特設イベントで楽しかったです。

 

 

さてコロンビアのラグビー事情について。

これはワールドラグビーによる「コロンビアのラグビーの奇跡」というレポ。

コロンビアはもともとサッカー国でラグビーの伝統はなかった。でもラグビーが急速に盛んになっている。今の世代はもう子供の頃からラグビーをプレイするようになり世代で随分変わった。コロンビアの男子チームと女子チームの両方がでています。

 

 

コロンビアは最近The inaugural Americas Rugby Challenge というラテンアメリカの大会で優勝。

 

またコロンビア人のサフラ選手がフランスのプロリーグで活躍。 10代でコロンビア代表になり19歳でフランスのプロチームの選手になったとのこと。

http://www.americasrugbynews.com/2019/10/19/colombias-andres-zafra-writes-history-in-top-14/

 

 

次にコロンビアの地方都市の貧困の地区でラグビーが子供達の明るい未来を、というニュース。

https://noticias.caracoltv.com/busqueda/es%20momento%20de%20todos%20la%20pasion%20por%20rugby%20hace%20posible%20que%20jovenes%20busquen%20un%20sueno%20deportivo%20barrancabermeja

南米コロンビアではラグビーがプレーされるようになっている。この地方都市の貧困地域では貧困層の少年少女は教育やいい仕事もなく環境が悪かった。でもラグビーを少年少女が練習する様になったおかげで、いい高校にスポーツ推薦で進学できた少年もいる。それにラグビー精神のディシプリン(規律)と努力が子供達の教育に役立っている。ラグビーにより地方の貧困層の子供達の希望が育っていってる、というレポです。

 

こういう話は何年か前からコロンビアのニュースで目にするようになりました。コロンビアは南米でもかなりの階級社会で貧富の格差も多いいです。貧困層の人達がはいあがるのは大変。貧困地域では下手すると悪い道に落ちていく人もいます。もし貧困層の人が上にのしあがるなら音楽かダンスかサッカー選手。でも南米はサッカー大国なのでサッカーのプロ選手になるのは倍率が高すぎます。よっぽど才能があって有名になる人じゃないとプロで食べていけない。

 

でもラグビーを子供達にボランティアで教える素晴らしい人がコロンビアにいて、プレーとともにラグビー精神の規律やワンチームなどの教育をし、ラグビーで発散して暴行事件や窃盗などの悪い道に落ちないようにする。そしてラグビーでもし力を認められば、スポーツ推薦でいい高校に行けたり選手になれたり、なかには五輪に出場したりプロ選手になる人もでてきました。

 

アメリカにプロリーグが去年できて人気があがってるのは、ラテンアメリカにとって非常に大きいのではないかと思います。アメリカはラグビーは前からあってW杯にも出てますが、やはりアメフトやバスケが大人気。でも最近ラグビーの人気がだんだんあがってきてるそうです。大学でもラグビーの人気があがってきてるらしい。アメリカのプロリーグはこんどチームがまた増えます。オールブラックスのスター選手で今回のW杯にもでたソニービル選手はラグビーでは破格の年俸のオファーでアメリカリーグのチームに移籍。2015年のW杯出場の日本代表の畠山選手もアメリカリーグのチームでプレーする事になりました。

 

以前は南米でラグビーはアルゼンチンとウルグアイの2か国だけだったけど、最近強くなってるブラジルとチリはランクあげてくるでしょう。リオ五輪でラグビーの7人制が五輪の種目になり注目が集まったブラジルはウルグアイのすぐ下位の順位ですから、ブラジルは次のW杯に入ってくるかもしれない。

それにラグビーならプロで稼げるのがわかったら、他のラテンアメリカの国でもラグビーでプロになりたいという人が増えて人気があがるのではないかと思います。

 

それにラティーノ(ラテンアメリカ人)は身体鍛えるから体格がいいし、コロンビア人やブラジル人はミックスの人(人種が混血)多いし、メキシコやブラジルなど格闘技が強い国が多い。

南米はサッカー国だからキックがうまい人が多い。ラグビーの強豪国のアルゼンチンはサッカー国だから、アルゼンチンのラグビー選手にはキックが非常にうまい人が多いです。アルゼンチンのラグビーは走りながらキック蹴ったりするしキックを多用するスタイル。ピチョットと同じ時に代表だったエルナンデスはおじさんはアルゼンチンのサッカー代表でエルナンデスも元サッカー選手です。

もちろん南米のサッカー人気は不動だけど、南米人皆サッカー好きなわけじゃないんですよね。サッカーの熱狂的なファンは何割かで、サッカーに興味ない人達も結構いましたよ。サッカーの試合が自分の都市である時は街でサポーターのフーリガンによる事件が増えるから嫌だと言ってる人も多かったです。サッカーを別に好きじゃない人や、サッカーやってたけどサッカーではプロになれないので他のスポーツで活躍したいと思った人とかにラグビーという選択肢ができるかも。アルゼンチンは、サッカーファンとラグビーファンがきっぱり分かれてました。プレー層も客層もかなり違いましたね。もちろん両方好きな人もいるけど。

それにラティーノは情熱的だしけんかっぱやい人も多いから性格的にはラグビーにあうように思うんですよね。サッカーはぶつかっちゃいけないけど、ラグビーは体のぶつかりあい(コンタクト)がすごいんで。ラティーノはラグビー好きになりそう。前にラグビーを一度も見た事ない南米人をラグビー観戦に連れて行ってみた事がありますが、「めっちゃおもしろい」って超興奮してました。血がさわぐみたいですよ。やっぱラティーノにあったスポーツだよな~と再認識しました。

 

 

コメント一覧
  1. ベネコロ より:

    NZのハカばかり注目されますが、フィジーやサモアのチームが試合前にやる儀式も独特で面白いですね。英語が話せて、コロンビアに数年間も住めるくらいならば、ケープタウンは南アでも安全な街だし、ヨハネスブルクを避ければそんなに心配はないのでは?(最新情報ではありませんが…)南アを含め南部アフリカやアフリカ大陸の自然のダイナミックさ、人々のパワーは、南米とはまた違った質のもので、一度は行って体験する価値はありますが、ビクトリアフォールスよりはイグアスの滝の方が数段上だと、私は感じたし、アンデスやパタゴニアみたいな場所はアフリカにはなくて、南米でしか見られないものです。マラリアの問題、言語やビザの問題など、アフリカの旅には色々と厄介な事が付き纏うので、私も西アフリカとかディープな場所には行ってません。トータルで判断すると、前にも書きましたが、どうせはまるなら中南米の方が、スペイン語のような文化的な面も含めて得られるものはずっと多い、と私は思っています。

    • dia feliz より:

      なるほど。南アはかなり治安がよくなったときいてたので興味持ってたんですが、数か月前に暴動事件があったんですよね。
      しばらくたてばまたよくなるかと思います。
      アフリカ大陸にまだ足を踏み入れた事がないのでいつかは行ってみたいと思いますが。つい慣れたラ米の方に行ってしまいがちですね。

  2. ベネコロ より:

    南アは、ケープタウン周辺だけですが観光しました。ナミビアの時も南ア航空だったので、ヨハネスブルク空港はトランジットで数回立ち寄りました。フィジー、トンガ、サモアも、アイランドホッピングで周りました。全て2000年代後半の良き思い出ですが…2010年代は、残念ながら南半球の国は(南米大陸も含め)行けてません。
    2007年にラグビーアルゼンチン代表が3位になったのは、フランス大会ですね。ちょうど、自分がパリに旅行している時で、アルゼンチンから来たサポーターと凱旋門の下で一緒に写真を撮りました。

    PS 先日のイベントは、あいにく台風で中止になってしまい、残念でしたね。あのお店では、最近、コロンビア人講師によるサルサレッスンを始めたそうなので、今度ぶらっと立ち寄ってみようかな、と思っています。アフリカやオセアニアや他の地域にいくら浮気をしても、中南米との縁(腐れ縁?)は簡単には切れるものではありません(笑)。

    • dia feliz より:

      わー、南アもナミビアもアイランダーの国々にもあちこちに行かれてるんですね。うらやましいです。
      私は南アのラグビーファンですが、南アが治安が悪くなったのでずっと行くチャンスがありませんでした。いつか南アに行ってラグビーを向こうで観戦してみたいと思ってるのですが。サモアやフィジーにもラグビー見に行きたいです

  3. ベネコロ より:

    英国では、ラグビーは紳士、エリートのスポーツ、サッカーは大衆、庶民のスポーツと、俗に言われてますよね。日本でも、かつてはラグビーの方が人気だった時代もあるし、今回のブームを今後いかに根付かせるか、ですね。ラグビーの南半球勢(南ア、NZ、豪)が、サッカーの世界での南米勢のような感じでしょうか。今回の参加国では、唯一、ウェールズにだけ行ったことがありません。

    アルゼンチンとウルグアイの国歌は、長いですけど、歌詞も曲調も気分を高揚させるものがありますよね。でも、南米でサッカーの牙城を崩してラグビー人気が広まるのは、やや苦しいような気もしますが…

    • dia feliz より:

      コメントありがとうございます。
      えー、ウェールズ以外は全部行った事があるんですか! それはすごいですね、南アにまで。
      南米でサッカーよりも人気のスポーツになることはありえないですね。やっぱサッカー大国なので。
      ただし南米人もみなサッカーが好きというわけじゃないし、アルゼンチンでラグビー観戦行ったらサッカーとラグビーファンがかなり違うのがわかりました。もちろんアルゼンチンのラグビーのエルナンデス元代表みたいにサッカーもラグビーも両方代表レベルの人もいたし、ラグビーもサッカーも好きな人もいますが。
      なので多分サッカーとは違う層か、もしくはサッカー好きだけどもっとアタッキングでぶつかりあいが多いスポーツをやりたいとか、サッカーではプロはムリだけど別のスポーツで身をたてたいと思った子がラグビーに興味持つかなと思ってます。すでに南米各国のラグビーのランキングがあがってきてるので、五輪の競技になったセブンス(7人制)ではブラジルやチリはかなりランクあがってます。米のプロリーグには今までのラグビー界の年俸の5倍出すチームもでてきたので、ラグビーで稼げるというのが分かったら競技人口が増えるかもしれないし。私は期待してます。

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