中南米は、レッスンとってサルサを習う人はダンサー志望か競技会に出る人が多いと思います。
一般の人達は、誕生日パーティなどのフィエスタで踊ったり、クラブで踊ったり。もっとゆるいサルサを踊ってます(スピンとかしない)。

 

コロンビアのカリは「カリサルサ」とよばれ、スピードが速いといわれてるけど、実はカリサルサはコロンビアのカリ市のサルサだけであり、カリでもプロダンサーと一般人の踊り方が違う、と何度かこのブログで書いてきました。

 

私は日本で10年位前にカリサルサのレッスンをとったあとに、コロンビアのカリに2011年に初めて行きました。

でもカリでクラブに行ったら、カリサルサのレッスンで習ったような踊り方をカリの人たちがしてなかったのにショックを受けました。レッスンで習った事がまったく使えない。どうやって踊ればいいのか。。

 

カリにはサルサのプロダンサーの友人たちがいたから、ダンサー達と一緒にクラブに踊りに行ったのですが、彼らは競技会で踊る時とクラブでは踊り方を変えてました。「なぜいつもと同じように踊らないのか」ときいたら、クラブやフィエスタではまわりの人と同じような踊り方で、まわりから浮かないように踊るとのこと。

 

 

コロンビアのカリは   cali es la capital mundial de la salsa (サルサの世界の首都)   と自負するくらいサルサが盛ん。

私はプエルトリコやキューバなどいろんなサルサの国に行きましたが、ラテンアメリカで今まで行ったなかでいまサルサが一番盛んなのはカリだと思います。

 

大半の中南米の国では若い世代にはレゲトンが一番人気。
サルサの国といわれるキューバやプエルトリコもレゲトンが一番人気。
中南米の国や都市によっては、サルサは中高年向けとか、サルサはもう死につつあると言う若い世代がいるとこもありました。

でもカリは今でも若い人たちにもサルサが一番人気で、子供から老人までサルサを踊ります。
あれだけサルサクレージーの都市は他にはないでしょう。

コロンビアでもボゴタやメデジンなどの他の都市はそれほどサルサが盛んではありません。コロンビアでは「サルサならカリ」っていわれます。

 

 

カリはダンスアカデミーがたくさんあります。ダンスアカデミーはつまりサルサのプロダンサーの養成所です。幼児の頃にアカデミーに入りダンス(サルサ)の英才教育をされて、ダンサーになります。ダンサーたちはカリでのイベントやショーや競技会やパレードなどで踊ります。もし選ばれればワールドコングレスなどの競技会に出場したり、ショーやシアターで踊ったりします。

 

カリでは一般の人とダンサーの間ではっきり線引きされていて、サルサのレッスンをとる人たちはほぼプロダンサー志望。将来サルサで食べていくためにダンスに命かけてる人たちです。

けど、普通の人はレッスンとってないし、フィエスタやクラブで踊るだけ。踊り方も違う

そこが日本のサルサ界と違うところですね。

 

まあそういう話は昔、このブログで何度か書きました。
詳しくは過去のトピック読んでください。

↓ 

「 カリサルサと普通のカリのサルサ」

「 カリではこうサルサを踊っている(カリサルサ)」

「 カリではカリサルサを踊っていない」

 

そのときにカリの一般の人たちがどういう風に踊るかっていうビデオをUPしたんだけど、あんまりいいビデオがYOU TUBEで見つからなくてとりあえずありものを当時のっけてました。

 

 

それから「カリサルサ」っていうけど、ストリートのサルサもクラブのサルサもプロダンサーのサルサも全部カリサルサです。カリのサルサだから。

 

 

 

カリのクラブやストリートで踊られているカリサルサとカリのプロダンサーのサルサの違いを次に解説します。

 

 

① カリの一般人の踊り方

 

 

 

カリのあるバリオ(地区)のストリートで住民と警察が踊ってるビデオ。
他の国だったら警察がサルサを道で踊るとかないと思うので、かなり珍しいビデオだと思います。
緑色の制服を着てる人たちは全部警官。つまり踊ってる人も演奏してる人もポリスマンです。

カリは警官とか軍隊が勤務中に踊ってるビデオが多いです。
ルンベーロ(クラバー、パリピ)の都市だから 笑。

このビデオで前の列のまんなかで背の高い黒人男性と赤い服を着た女性はちょっと踊り方が違うのですが、その人たち以外が踊ってるのがカリの典型的な踊り方です。

カリではこういうふうに一般人が踊ってるというのがわかりやすいビデオ。

 

 

 

②クラブのサルサ

 

 

じゃクラブはどういう感じで踊ってるかというと。

カリにはサルサ専門のクラブがたくさんあります。そのなかから一例だしますね。

クラブでサルサ踊ってるビデオ。。。

 

あの、お気づきだと思いますが、楽器の音がうるさいですよね。
カンカンカンとかチャカポコチャカポコとか。
ラテンの楽器のカンパーニャ(カウベルみたいの)やグィーロ(洗濯板みたいにぎざぎざがついてる)をカリの多くの人たちは自分の家に持っていて、クラブに行くときに持参してます。

クラブやコンサートに行くと、音楽に合わせて客がかんかん鳴らすんです。

カリではこういう打楽器が欠かせない。
クラブに小太鼓とかボンゴとか打楽器が常備してあるクラブもあります。

とにかくクラブもライブも楽器の音がうるさい。
ダンスより演奏のほうが好きなくらいです 笑。

 

しかもカリの人って人気のサルサの曲の歌詞を覚えてるんで、曲がかかるとみんな歌い出して大合唱になります。

みんなが楽器をがんがん鳴らして、大合唱するのでクラブはかなりうるさいです。

 

クラブは照明が暗いので見えづらいんですが、くるくるターンやスピンしてる人がほぼいないことはわかりますよね。
おとなしい踊り方です。

これがカリの一般人が遊びにいくサルサのクラブです。
一晩中サルサしかかかりません。バチャータもメレンゲもなし。

この店は日本のラテンのクラブの何十倍の大きさの巨大ディスコ。
外国人はぜんぜんおらず、カリのローカルな人しかいないです。
私はカリっ子の友達、しかも友達はサルサのダンサーやDJ仲間ばかりでしたが、超ローカルでカリっ子しかいないクラブにいつも踊りに行ってました。

一晩中しかサルサかからないクラブはカリにはたくさんあり、巨大クラブから小箱までいろいろあります。

 

 

③ストリートサルサ

 

クラブ以外にもストリートで踊ることがあります。
カリのどこでも踊れるわけじゃなくて、規制で高級住宅街は音楽を外でかけたり踊るのは禁止されています。

でも貧困層が住んでいるエリアは規制がない。そういうエリアは道路に巨大スピーカー出してストリートで踊ることがあります。

特にクリスマスや正月になると道路を封鎖して、町の人たちがみんな椅子を道路に出して外で酒を飲みます。

道路で音楽を爆音でかけて、一晩中、次の日の昼まで踊りまくります。

 

私もそういうところでクリスマスや正月に踊ったことがあります。下のビデオのような感じでした。

 

 

ただし、こういう規制がないところは概して治安がよくない地域です。
貧困層が住むエリアも多いです。

普通は治安がよくないエリアには外国人や観光客が足を踏み入れる人はいません。

もし興味がある人がいてもそういうエリアには絶対にいかないように。
コロンビアで一番殺人率が高い都市はカリ市で、こういう貧困エリアが一番殺人率が高いです。

私は友達がいるからストリートダンスがある地域に滞在してた、という特異な例です。

実はカリで一番ダンスや音楽が盛んなのは貧困層が多いエリアなんです。
貧困エリアがサルサの中心地。
貧困層が多く住むエリアにはダンサーやミュージシャンが多く住んでます。
こういうふうに音楽が通りにあふれているし、サルサだけじゃなくてレゲトンやチョケとかも盛ん。

サルサチョケなどのストリートダンスも、こういうエリアのストリートからでてきました。
今もストリートでも踊られてます。

 

中高級エリアは路上の音楽やダンス禁止なんで、音楽かかってなくて静かです。

次のビデオのエリアはカリも最も治安が悪いエリアで人々もあんま柄がよくないです。

この2つのビデオは
大晦日から正月にかけての路上でのフィエスタ。

 

 

 

 

 

楽しそうですよね。
ここで踊ってるのは地域住民です。

白いのが頭や顔についてる人がいますが、カリでは正月とかのフィエスタとかで泡のスプレーをかけあったりするので汚れたのでしょう。

 

 

④ カリに昔からある伝統的な踊り方

 

一方、昔からあるカリサルサは本当はこういう踊り方です。
カリでは中高年の人たちはこういう踊り方で踊れる人たちがけっこういます。

お年よりにはすんごいサボールがあってすごいうまい人います。

カリではプロダンサーでも若い世代はもうこういう踊り方はできないそう。

私の知り合いで70代の元プロダンサーの人は、「今の若者達は競技会で勝つことばかり考えて、踊りが競技会になってる。ぜんぜんサボールがない」と嘆いていました。

ラテンダンスと音楽ではサボール(味)があるというのが一番大事なんです。

サルサ歌手もサボールがあることが重要。
あの歌手は声はいいけどサボールがないと批判される人は、技術はあっても味わいがない、だから高く評価されないんです。

 

この人はカリの伝統的な踊り方をするおじいさんのプロダンサー。まだ現役です。

 

 

⑤高齢者が多いサルサのクラブ

 

カリは高齢者になってももちろんサルサを踊ります。
フィエスタや誕生バーティやおみそかのホームパーティではサルサ踊りまくる。

カリには日曜日の昼間にやってる店があり、来ているのはほとんど中高年、特に高齢者だそうです。

高齢者たちがサルサを踊り続けてます。
昔の踊り方でね。

例えばこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

⑥ダンサーや外国人が多いクラブ

 

カリにサルサ踊りにいく外国人も増えており、サルサ好きの外国人が集まっているクラブもあります。サルサに真剣な人たち。

そういうクラブにはコロンビア人でダンスが上手い人やダンサーたちがときどき来たりパフォーマンスすることもあります。

レッスンで習ったカリサルサを踊りたい人やダンスがうまい人と踊りたいならこういうクラブがいいでしょう。
外国人と、コロンビア人のダンサーやダンスがうまい人たちがほとんどです。

 

 

次のビデオは、女性はあんまうまくないと思うけど、男性は結構うまい。
男性たちは踊り方からしてたぶんカリの人だと思う。
最初のチェックのシャツの男性はいまいちだけど。カリの昔の踊り方もしています。

 

 

 

こっちのビデオの男性達のほうがショーっぽい踊り方してる人もいるので、ダンサー経験者もいるんじゃないかと思います。
女性がいまいちなので女性もしカリのプロダンサーだったらもっと踊れたと思うんですが。。

 

 

カリって何万もダンサーがいて、ダンサー同士だとみんな知り合いで顔とか知ってることが多いので、ダンサーの友達にビデオ見せたらダンサーかどうかわかると思います。

 

 

⑦プロダンサーのカリサルサ

 

カリの競技会系のダンサーたちの踊り方も見せます。

一般の人の踊り方とぜんぜん違うのがわかりますよね。

これが世界で「カリサルサ」といわれてるものです。
日本でもカリサルサのレッスンあるし、欧米などでもカリサルサのショーやレッスンやってるとこもあります。

カリにはダンスアカデミーがたくさんあり、そのアカデミーに幼児の頃から入ってプロダンサーになります。
だから20歳ですでにサルサ歴15年とか。
ダンスのグループもアカデミーごとです。

 

 

 

これはカリのサルサのダンスアカデミーのショーのリハーサル風景です。
すごい速く踊ってるけど早回しじゃないですよ。
カリのプロダンサーのサルサは速いんです。

 

 

 

カリのダンサーの人たちがグループで踊るサルサは、かなりアクロバティックです。

swing latinoというワールドチャンピオンにもなったアカデミーが、アメリカのテレビ番組に出たとき

 

 

 

これは別のアカデミーが、カリの高台にある公園で踊ってるところ

 

 

アクロバティックなのはサルサ・キャバレーといわれていて、ショーdeもやってます。

 

これはカリで毎年あるサルサの競技会のサルサキャバレーのカテゴリー。

 

以上カリサルサのいろいろを紹介しました。

 

 

けど一般人が踊るサルサもプロダンサーが踊るのもどっちも「カリサルサ」なんです。
カリのサルサだから。

 

 

私はサルサ好きでずっと踊ってるしサルサのためにカリにいたけど、カリでプロダンサーたちの中にいたときに自分はダンスをつきつめてもレベルが違うからもう無理だと自覚しました orz。
だからこのままクラバーでいいです。。。

カリでは一般人が行くクラブにいつもカリっ子の友達たちといってましたが、カリの一般人が踊る踊り方も難しいんですよね。
リズムをどうやってとってんだか。。。
カウントではこういう踊りはできないですよね

コメント一覧
  1. ゆう より:

    本当のサルサは何かと聞かれたら、その国々でおじいさん、おばあさん、から子供まで生活の中に染みわたっているサルサですよね。中南米にいっかことないかたは、日本でサルサというといわゆる、サロンで踊られているショーやコンテスト向けのものしか知られないようになっているのが残念。こういうサルサが形成されるまえは、男性が女性を180度移動させるクロスバディリードなんてなかったし、ペルー プエルトリコ、ボリビア、他男性と踊りましたが、男女ペアでシンプルなステップを繰り返しながら会話を楽しむというものです。でもさすがラテンの人はシンプルながらも、腰、ボディの動きがサボールです 日本の方にもほんとのサルサは、スピンや技ばかりのじゃないというのを知ってほしいです

    • dia feliz より:

      コメントありがとうございます。
      ひさびさにこういうトピックをこのブログでするような気がします。ブログの初期はこういう話題が多かったのですが…。
      南米人の中でも、日本でサルサを覚えた南米人はsalsa de salon(レッスンサルサ)になってるんですよね。
      日本のサルサ界の人達はもともと別ジャンルのクラバーは少ないのかな、という印象があります。
      だから音楽がかかったらとりあえず身体を揺らす、というよりは、レッスンで習ったように踊らなければならない、というのはあるのかも。
      それに私が知りうる限り、クラブも毎日レッスンやってるし、イベントもレッスンつきのイベントばかりだし、レッスンから入らざるをえない環境ですからね。
      それに比べて、ラテンアメリカではバスの中でもスーパーでも洋服店でもサルサなどがかかってるし、ホームパーティで踊り、誕生パーティで踊り、クリスマスに踊り、正月にオールで踊り、と家の中でも踊る機会が多いので、もう2歳位になると親達が手をとってサルサを教えてます。
      まわりの親族たちも「baila, baila」とか「vuelta」とか手をたたいてるし。
      お母さんのおなかにいるときからサルサのリズムをきいて、幼児の頃から親やまわりの大人が踊ってるのを目にして、自分も幼児の頃から親が教えてくれるという。だから自然とリズムが身につきますね。
      ま、なかには踊れないラティーノもいるけど。
      コロンビアのカリや、ドミニカ人ですらまったく踊れない人います

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