コロンビアのカリは、Cali es la capital mundial de la salsa (カリは世界のサルサの首都)といわれるほどサルサの都市です。

サルサの盛んな国あちこちに行ったけど、サルサの国というイメージが強いキューバやプエルトリコも今はサルサはどっちかというと観光産業化してるケースが多く、市民(特に若者)に一番人気だったのはレゲトンでした。
中南米のほとんどの国で一番人気なのは(特に若い世代)レゲトンだと思います。

コロンビアも全国的にはレゲトンは人気でコロンビア出身のレゲトン歌手が世界で人気。
でもカリだけは違っていて、若い世代にも一番人気なのはサルサ。
サルサしかかからないクラブがいくつもあり、サルサのクラブに行けば20代が客層の中心です。
カリにはサルサのプロダンサーの大半が10代から20代なんです。
これが他の国と大きく違うところ。

そんなカリでは人気のサルサ曲にも流行があり、流行が変わるスピードが非常に早いです。

私はサルサのためにカリにずっといたんですが、カリはだいたい数ヶ月ごとに流行曲が変わる感じ。

ここ最近はバチャータも流行ってるけど、バチャータはカリでは流行曲の一部。
クラブで踊る曲っていうよりは流行曲として聞いたり踊ってるんで、バチャータならなんでも踊るというわけじゃありません。(ただしプロダンサーは違いますが)
一般のカリの人が踊るバチャータは流行の曲だけ。

サルサは新しい曲だけがかかるわけではなく、80年代などの古いサルサもカリではよくかかります。

ただしコロンビアの大御所のGRUPO NICHEとかJOE ARROYO の有名曲、たとえばrebelionやcali pachangueroは12月以外はかからないです。

80年代などの曲はもう昔の曲だからいつでもかけていいのかというとそうではなくて、古い曲にも流行があって、古い曲だけど今はこの曲が流行ってるけどあっちの曲はもうかからない、という流れがあります。

カリの人はサルサの好みが非常に厳しいので、数年前に流行ったサルサの曲だともう踊らないことも。
半年前とか数ヶ月前に流行ってたサルサの曲がすでにすたれてることもあります。
でも逆に、何年たってもずっと人気の曲もあります。

カリの人たちは踊るだけじゃなくて、持参したカンパーニャなどの打楽器をクラブで客がかんかん曲に合わせて鳴らしてるし、歌詞を知ってて一緒に歌います。
なので打楽器を鳴らしながらハイになっていける曲が好き。
日本のサルサバーでは絶対にかからない、静かで7分もあるサルサの曲とか平気でかかります。

ほんとに一般人が曲をよく知ってるんですよね。

いくらサルサの曲でも、カリの人たちが好きで踊れる曲ををかけないと踊らない傾向が強い。
たとえ世界のラテン音楽のヒットチャートのトップにある曲だろうと自分たちが好きじゃないと受けつけない。

私はカリでかかる曲をよく知ってる奇特な外国人なので、カリのクラブで曲かけたことあります。

そのときにカリの人たちに人気の曲をかけると、ノリノリで打楽器うちならすし踊りまくるんですが、
何年か前にカリにいた時に流行ってたサルサの曲を1曲かけてみたら踊ってくれず冷や汗かきました。
けど、流行じゃないけど別の曲かけたら盛り上がって踊ってた。

だからたんに今流行ってる曲かけとけば大丈夫ってわけでもないんです。
客がめっちゃ辛口で選り好みがとっても激しい。
カリにいるとだんだん彼らの好みがわかってくるんですけどね。

だからカリではかからないけど、いい曲だからかけよう、この曲試してみよう、っていうのは、カリでは賭け。

じゃカリのラジオで流れてる曲ばかりかけとけば大丈夫だろうかというとそれも違う。

なぜかというと、ラジオでかかってる曲=クラブでかかる曲 とは必ずしもいえないので。

カリで一番の流行の曲を生み出す発信源は、何人かの人気DJです。
このDJたちがクラブでかけた曲が客の間で人気になり、それが広がってラジオでかかって、カリ中の流行曲となる経路です。
だから有名なDJなら、みんなに新しい流行を生み出そうと自分がチョイスした曲を発信というのはよくやってます。みんなに影響力がある有名DJが流行を作ってるんですよね。

けど有名DJ以外のDJたちはそんなことは難しいです。

音楽とダンスの競争が異様に激しいところなので、まわりからの評価がとても厳しいし。
カリは音楽とダンス関係にとってはかなりシビアな世界。

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