先日、よく一緒にプレイしてるDJ友達とサルサバーやイベントにめぐりしました。
彼は中南米人ばかりのラテンディスコでDJいつもやってるから、日本のサルサ界を知らないんです。
日本のサルサのメッカは六本木なんだと教えたら、連れていってほしいと頼まれたのでガイドしました。

何軒ものサルサバーを次々にはしごしたんですが、「あれ、なんで曲mixしないの?」って彼がどこの店でもきくんです。
mixっていうのは、普通DJは、2曲をつなぐときに1曲終わったあとで次の曲をかけるんじゃなくて、1曲めが終わる前から2曲目を挿入して2曲をしばらく混ぜ合わせる(mixする)んです。で、そのあとに次の曲に移ります。
混ぜ合わせるためには、2曲のテンポも同じに合わせないといけません。
CDのオムニバスでよく「ノンストップ」ってあるじゃないですか。
ノンストップでどんどん曲をつないでいくわけです。

ところが、サルサバーでは1曲めの最後までかけて、それから次の曲にいきますよね。
それが彼には解せないらしく、なんで最後までかけるしmixしないんだってきくので、日本のサルサバーではmixしないんだよって言ったら超驚いてました。
でもmixしないんだったらDJがいる必要がないじゃん、DJやることなくて暇じゃん、ってぶつぶつ言ってました。

実は中南米人が多いラテンディスコでは、だいたい1曲を2分半くらいしかかけません。
サルサとかバチャータってだいたい4分半から5分くらいの曲が多いんですが、ラテンディスコでは半分くらいで次の曲につないでしまいます。
2分半でどんどん曲が変わるし、たとえばサルサ→バチャータ→レゲトン→サルサ→クンビア→ピットブルとかぜんぜん違うジャンルの曲をmixしなきゃいけないんです。
DJはすごい大変ですよ。
全部テンポ違うし、サルサとか最初からヴォーカル入ってる曲多いし。
たとえばサルサからレゲトンにつないだりするのは難しいです。サルサ同士でも。
日本のサルサ界では、サルサのDJなんて素人でも誰でもできるという人もいますが、
実はDJ界(全部のジャンル)では、テクノとかEDMのほうが楽で、一番DJで技術的に難しいジャンルはラテンだと言われてます。

私が中南米にいたときは、国や店によってmixするところとしないところがあって、キューバとかコロンビアのカリとかプエルトリコなどのサルサが盛んな国ではmixしないで最後までかけてたように記憶してます。
でもペルーやメキシコはmixしてノンストップでどんどんつなぐ傾向が強いかな。

日本のスペイン語圏の中南米人で一番人口が多いのがペルー人で、日本のサルサバーやラテンディスコもペルー人多いしDJもペルー人が多いので、ペルーのスタイルでノンストップなのかな???

その友達DJも、2分半でオールジャンルをつなぐDJなので、まったく休む暇なしにコントローラーとPC画面相手にすごい忙しいです。
2分半で次の曲を探して、まったく違うジャンルの曲をmixしていくし、ラテンディスコだと客のリクエストもくるので本当に大変。
一緒にDJブース入ってもしゃべる暇がまったくないくらい、忙しいです。

以前も別のジャンルのDJやってる方が私のDJ見にきてくれたときに、「なんでラテンはmixしないの?」ときいてきました。
他のジャンルのDJからは奇異のようです。

友達にもそのDJの人にも私が回答したのは、

中南米人はカップルやグループでクラブに行って仲間内だけで踊ったり、結婚式やフィエスタやホームパーティで踊ることが多いので、夫婦や恋人でずっと踊ったりする。
でも日本人は1曲ごとに相手を変えるので、1曲終わったら「ありがとうございました」と挨拶して、それから次の女性を探さないといけない。もしmixしてノンストップにしたら曲の切れ目がないので、同じ人ともう1曲踊らなきゃいけなくなる。それに最後に決めポーズしたりするので、その決めポーズのところを切っちゃうと困る。なのでmixしたら客から怒られちゃう。

と説明したら納得してました。

ちなみに、日本だけではなくて欧米とかも(中南米人ばかりのクラブ以外)日本と同様で、曲をmixしたらいけないところが多いそうです。

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