W杯のコロンビアのカルロス・サンチェス選手にコロンビア人が激怒しているので、帰国後の殺害される危険性、という日本の報道をよく見ます。

けれど報道には間違ってるところが多いので、反論を書きます。

私はコロンビアに住んでました。

他の国にも住んでたし、コロンビアに対しては ラブ & ヘイト です。好きでもあるけど嫌いなところもたくさんある。

けどあまりにコロンビアに対するバッシングが多すぎるから、コロンビアが気の毒になるんです。

日本だけじゃなくて欧米もコロンビアをバッシングしてる。コロンビアをまったく知らない人がステレオタイプなイメージだけで非難しているケースが多い。
コロンビア人がかわいそうです。

メディア自体にコロンビアに対する偏見があって見下しているのではないでしょうか。現状を調べもせずステレオタイプなイメージでストーリーを作りあげてるように見えます。
ネットもコロンビアのことを知らないのに、TVやネットで見た情報やイメージだけで書いてる情報が多いと思います。

なぜメディアはコロンビアを知ってる人やコロンビアに住んでる日本人に聞かないのかなあと思います。

コロンビアがひどい事ばかり書かれるのは、コロンビアの情報が日本でまだまだ少ないからでしょう。
偏見じゃなくリアルなコロンビアを見てほしいと思って、私はコロンビアについての記事を連載しています。

これがカルロス・サンチェスについて最近出た日本のメディアの記事です。

まずは、YAHOOニュースにあった記事。

「“エスコバルの悲劇”の再来懸念 日本戦PK献上のコロンビア代表MFにSNS上で殺害予告」

サッカー関係のサイトのようですね。

次が昨日出ていたYAHOOニュースの記事

コロンビアMFが再びPK献上で16強敗退。日本戦後には殺害予告も…募る不安

日本戦でレッドカードになりSNSで殺害予告をされ、イングランド戦でPKを献上したカルロス・サンチェス選手は、帰国後に殺害されるかもしれない不安という報道。
フットボールチャンネル編集部というサッカー関連の報道のようです。

またTVのワイドショーを見ていたら、コロンビアのカルロス・サンチェス選手がコロンビア人から殺害予告され命の危険という特集が。

カルロス・サンチェスは日本戦でレッドカードを出して「コロンビア人から」殺害予告をされ、イングランド戦ではPKを献上してネットで「コロンビア人から」脅されている。
1994年にアンドレス・エスコバル選手がオウンゴールをしてコロンビアは破れ、試合の結果にコロンビア人達が激怒。
「暴漢」から「オウンゴールありがとう」といわれて銃撃され殺された。
いままたコロンビア人達がカルロス選手を非難しているので、同様の事件がおきるのではないかと心配されている。
日本のネットからは、カルロス選手の命を心配する声があがっている。
ワイドショーのコメンテーターが「私はコロンビアのメデジンを取材したことがありますが、あの国は今もメデジンカルテルがいて非常に危険ですからね」とコメント。

という内容でした。

他にもいろんなニュースやテレビで報道されましたが、似たような内容が多いです。
ネットもこの話題で盛り上がってます。

けれど報道には間違いがあります。

なにが間違いか説明しましょう。

下記で紹介するコロンビアの報道やツイートについては、私がスペイン語から和訳しました。

カルロス・サンチェスを「コロンビア人達」が非難している。

メディアはコロンビア人がみんなサンチェスを非難しているといいますが、それは違うと思います。

コロンビアのニュースやコロンビア人がSNSに書くことを毎日私は読んでますけど、コロンビア人のメディアも世論もファンもみんなコロンビア選手に「よくがんばった。コロンビア代表をみんな誇りに思っている」と賞賛してる人が大半です。

どう賞賛してるか見せます。

これはコロンビアが敗退したあとでコロンビアで拡散されていた選手がコロンビア人に誇りを与えてくれた、感動をありがとう、というメッセージ。

コロンビアのサントス大統領もこれを用いてツイートしてました。

次はカルロス・サンチェスの出身地である、コロンビアのチョコ県からのメッセージ。


「おかげでコロンビアのみんながひとつになれた。 ありがとう、カルロス・サンチェス」

コロンビア人の多数がツイートしてた意見には、下記のような感謝の気持ちが一番多かったです。
これが典型的なコロンビア人の気持ち。


「ファルカオ選手、カルロス・サンチェス選手、クアドラード選手、代表選手のみなさん、ありがとう。コロンビアは負けたけど私達は泣く必要はありません。私達はコロンビア代表を誇りに思ってる。私の愛するチーム。神の慈愛を讃えましょう」

コロンビア出身で、世界的に有名なサルサ(ラテン音楽)のグループ GRUPO NICHEからのメッセージ。
彼らが作った応援歌とともに、感謝の気持ちを表している。


「コロンビア代表のみなさんありがとう。 あなたたちが私達にくれた大きな喜びに乾杯!  そのファイト精神と決してあきらめない強さはすばらしい。あなたたちのゆく道はこれからも続く」

賞賛のメッセージが多数。
コロンビアでは、帰国する選手を出迎えるために、「わが家へおかえりなさい」 のメッセージも出ている。

イングランド戦で、コロンビア人達が怒ってたのはカルロス・サンチェスに対してではなくて審判に対してなんです。

「コロンビアはイングランドではなくて審判に敗退した」と言われてました。

あのアメリカ人の審判Mark Geigerは、あの1試合でイエローカードを7枚もだしました。イエローを出しすぎだとサッカー界でも論議になっているそうです。

あの審判についてはマラドーナもおかしいと言っています。

これはコロンビアの大手メディアの報道。

「コロンビアのSNSでいま一番嫌われているのがこの人。 コロンビアとイングランド戦で笛を吹いた審判」

私はあの試合を見ていたのですが、確かにあの審判は厳しすぎる、カード出しすぎ と思いました。

でもこの話は審判が誤審をしたかどうかの話じゃないです。

コロンビア人はカルロス・サンチェスには怒ってるのではなくアメリカ人の審判に怒ってる ということを説明してるだけです。

そう書くと、この審判はコロンビア人から暗殺されるんじゃないか、とか言いだす人がいるかと思いますが、そんなことありませんよ。

コロンビアには確かにサッカー狂の人達が一部います。
サッカーが人生というような人達です。
だからワールドカップもコロンビア人のサポーターが異様に多かったですよね。彼らはコロンビアのW杯進出が決まったら、決勝まで切符買ってるんで。

コロンビアのサッカーの熱狂的なフーリガンが一番暴れるのは国内リーグのクラブチームの試合の若者のサポーター達です。クラブチームは都市対抗でもあるので、都市同士のライバル意識もあり相手チームのサポーターとよく試合後にけんかしてますけどね。
けどW杯は国のお祭りみたいな感じなので違います。

ネットでカルロス・サンチェス選手を 「コロンビア人」 が殺害予告を送ったり非難している。

日本のメディアがカルロス・サンチェスを「コロンビア人が非難している」 「コロンビア人が殺害予告した」という報道するソースが、ツイッターのコメント欄なんです。
ツイッターのカルロス・サンチェスのアカウントで、彼がツイートしたことについたコメント。それにより「コロンビア人がみんな非難している」と言ってるんです。

けど、ツイッターやってる人ならわかると思いますが、ツイッターは世界中の人がやっていて、世界中の人が匿名で書き込みできます。

カルロス・サンチェスのツイッターのコメント欄を私も見たけど、世界各国の人から書き込まれていましたよ。
英語のコメントも多かったです。

スペイン語圏の人口は4憶3千万人、アメリカのスペイン語人口は5500万人、他にもスペイン語話せる人達はいる。
世界の言語で、スペイン語は世界で2番目に話者が多い言語です。
おもしろがって誹謗中傷を書く人がたくさんいるツイッターで、世界にスペイン語圏の人は多いのに、なぜ殺害予告や非難をした人がコロンビア人と特定できるのでしょうか?

あれだけでなぜ書き込んだ人の国籍がわかるんですか? 透視術? 笑

日本のこういう報道をするメディアは、たぶんカルロス・サンチェスのツイッターのアカウントのコメントを自分で見たわけじゃなくて、海外のタブロイドとかの和訳とかを見て書いてるだけでは。
だからみんな似たような報道なんでしょう。

「コロンビア人」が非難したとか、脅迫したと、勝手にきめつけて報道しないでほしいです。
まだ警察の捜査中で、世界のだれが書いてるかわからないのに。

コロンビア人の意見が知りたいなら、コロンビアのメディアのニュースやそれについたコロンビアの一般人達のコメントを読むのが筋じゃないかと思います。
スペイン語がわからなくてもgoogle翻訳で和訳すればだいたいのことはわかるでしょう。

1994年に選手のオウンゴールよるコロンビア敗退に怒ったファン、または「暴漢」から「オウンゴールありがとよ」と殺害された

→アンドレス・選手を殺害したのは暴漢でもファンでもないです。

犯人はマフィア2人です。 逮捕されて懲役20年になりました。

これが犯人です(動画)。

アンドレス・エスコバル選手が殺害された1994年は、麻薬王パブロ・エスコバルがコロンビア警察に殺された1993年の翌年であり、まだメデジンの治安が悪かった頃です。
それにパブロ・エスコバルはサッカーのパトロンになることもあったらしいです。
サッカーくじがマフィアのもうけだったのに、コロンビアが負けたことにより損失を食らったからマフィアが怒ったというのもあったみたい。

つまり、オウンゴールでファンが激怒して殺したのではなくて、マフィアがらみの事件だったんですよ。
サッカーの名選手だったアンドレス選手が殺害されてコロンビア人達はいまだに悲しんでいます。

メデジンは今もメデジン・カルテルに支配されて非常に危険だ、という日本のTVに出演してたジャーナリストのコメント

このジャーナリストの方がメデジンに行ったのはたぶん数十年前のことだと思います。

だってパブロ・エスコバルが1993年に殺害されたあと、彼のメデジン・カルテルはなくなったからです。

現在、コロンビアのマフィアがなくなったわけじゃないです。でも昔のメデジンカルテルやカリカルテルはもうなくて、違う新興のマフィアです。かといって、昔のカルテルのような勢力はなくもっと規模が小さいし、政府と警察によるマフィアの手入れが厳しくて逮捕されてます。コロンビア政府はゲリラFARCとの和平締結後に去年から今年にかけてコカ畑(コカイン生産)を10ヘクタールもつぶしました。

コロンビアは2000年代に入って治安が改善し、2010年代には人気の観光地になりバブルのような好景気になって国外からの投資が急増し、ブラジルとメキシコに次ぐラテンアメリカ3位の経済大国になりました。

治安が劇的に改善。観光客が急増し、欧米からの移民が急増。
特にメデジンは世界から革新的な改善をした都市と表彰されました。いまはメデジンは欧米人の移住者に人気の都市なんです。

いまはメデジンのスラムやパブロ・エスコバルの家などを巡る観光ツアーもあって人気観光スポットになっています。

私がコロンビアに住んだのは2011年からです。最後は2年前までいました。
コロンビアで一回も窃盗などにあった事はないです。
銃なんて警官や軍隊と警備員以外持ってるのを見た事ないし、誰かが撃たれるとか死体も、窃盗事件すら見たことないです。
私はコロンビアで一番殺人率が高い都市に住んでいましたが、その都市はマフィア抗争のせいで殺人率が高いと言われてるんです。でもマフィアなんか一度も見た事ないです。
深夜にクラブに踊りに行ったりしてたけど。
ほんとにコロンビアが危険なら、私なんかとっくに誘拐されるか殺されてたんでは?

日本人がカルロス・サンチェスを脅迫

サンチェスのツイッターとコロンビアのサッカー代表オフィシャルやFIFAに、サンチェス選手の遺影を送り付けたのは日本人だったんです。

サンチェス選手のツイッターのコメント欄見てたら、日本人のネット民がサンチェスの遺影を送り付けてるのがありました。

その人は自分のツイッターのアカウントでも 「サンチェス射殺されないように頑張れよwコロンビア」 とツイート。
試合後には「サンチェス射殺確定www」 と何度もツイートしてました。

通報が相次いだため削除してますが、これです。

日本人が送り付けた遺影のレスを見たスペイン語圏の人が、「こいつ脅迫してるのか。要注意人物として注視しろ」とコメントしてましたよ。

その件がYAHOOニュースになってました。↓

PK献上コロンビア選手に「遺影」リプ 「日本」発ツイッターが大顰蹙

日本のネット民はジョークのつもりかもしれませんが、コロンビアのサイバー警察怖いですよ。

せっかく日本人はゴミ拾いしてすばらしいとコロンビアで評判があがっていたのに、これじゃ日本の評価が下がってしまいます。

他国からの誹謗中傷

私がツイッターなどを見ていたら、コロンビアに対して罵倒や誹謗中傷を書きこんでたのは英語圏の人が多かったです。イングランド戦のあとは特にイギリス人からのコロンビアサッカーと一般コロンビア人への誹謗中傷がすごかったです。
コロンビアやコロンビア人に対する偏見と人種差別などの差別的な言葉ばかりで、見ていてうんざりしました。

次の人はスペイン語話せますが、コロンビア人ではないユーチューバー。

麻薬王パブロ・エスコバルの写真をツイッターに貼って、エスコバルが次の殺害ターゲットはカルロス・サンチェス選手だな、というセリフを言わせています。

コロンビア人達がこれを見て大激怒。


「これは笑えない。
こんなことをジョークにしていいと思ってるのか?
コロンビア人に対して失礼だ。
この殺人者パブロ・エスコバルのせいで、昔コロンビア人が3000人も殺されたんだぞ。」

「あなたは無礼すぎるし無知で無教養だ。それに一人の人間が殺されたのに、選手の死をジョークにするなんて信じられない」

他にも、
「コロンビアやコロンビア人への侮辱だ」

「今日はサッカーで殺害された選手の24回忌なのにまた同様な事をしでかそうとしてるのか」

「人の命をなんだと思ってるのか」

「おまえはそんなに人を殺したいのか?」

「おまえは頭がおかしい奴だから、一度病院でみてもらったほうがいい」

など非難ごうごう。

このユーチューバーはついに謝罪しました。

コロンビア人にパブロ・エスコバルの話をすると、こんなに激怒するのです。

パブロ・エスコバルは25年前に殺されてもう終わった話。
25年でコロンビアはすっかり変わりました。
時代はもう違うのです。

けれど30歳以上の人なら、まだエスコバルの記憶があります。エスコバルに家族を殺された人は、心に傷を負っています。

コロンビアのことを何も知らないくせに、ネットやドラマや映画で見た情報でおもしろおかしく嘲笑するのはやめてほしい。

パブロ・エスコバルをドラマの「NARCOS」で見て、エスコバルのTシャツ着たりパブロ・エスコバルツアーに行く人も増えています。
コロンビア人がエスコバルTシャツ見て嫌だと言っても、「だからなに?」と無視してる人もいます。

「コロンビアの歴史から目をそむけるのか」、「だってコロンビアにカルテルがあるのは事実じゃないか」 とコロンビア人を批判する人もいるけど、パブロ・エスコバルのことはコロンビアの国内問題です。
コロンビア人がコロンビア人を殺した話です。

しかもコロンビアは、コカインの最大消費者であるアメリカから麻薬生産国にされたんです。その麻薬の運び屋と管理をマフィアにやらせているのです。アメリカ政府は、コロンビアに麻薬問題をなんとかしろ、と要請してますが、他国に汚れ仕事をさせているのはアメリカです。コカインは生産国であるコロンビアではほとんど流通してなくて輸出用なんですから。
私はコロンビアでコカイン見た事ないですよ。

<ネットでの脅迫に対する警察の捜査>

コロンビア警察は先日、ネットでフェイクニュースや脅迫などをした者は逮捕して厳しく処罰すると言ってます。

コロンビア警察はサイバー課がネットでのカルロス・サンチェスへの殺害予告や脅迫した者の個人特定を急いでいます。

もう何人かはIPアドレスから個人特定したそうです。
住所や名前なども。

アンドレス・エスコバルとカルロス・サンチェスの写真を並べて脅迫した人はまだ特定されたと言ってなかったです。
特定できないということは、コロンビア人ではなくて他国の人なのかもしれません。
殺害予告と日本で報道されてましたが、殺害予告というほどの内容ではないです。

carlos sanchez

殺人予告というほどの内容ではないので、カルロス・サンチェスの遺影をUPした日本人のツイートの方が悪質ではないかと思いますよ。自分のツイートでも銃殺、銃殺と言ってるし。
あれはスペイン語圏では脅迫ととられてましたよ。

コロンビアに住んでる時に、一番私が怖いと思ったのは役人や警察などの官憲です。
ロシア警察にも拘束を要請してましたしね。
あんまなめないほうがいいと思いますよ。

コロンビアなんて最貧国だから、コンピューターやスマホなんて持ってないんだろ、なにがサイバー警察だよ、って思う人も多いでしょうが、コロンビアはコンピューターやスマホの使用率は日本より世界ランキング上です。
確かスマホの所有台数も日本人より多いはず。
コロンビアはスマホ社会でスマホ所有台数も多いです。歩きスマホやったりバスの中でスマホ見てる人も結構いて、スマホ中毒が社会問題になってるほどです。

<帰国後のコロンビア選手への歓迎イベント>

さてコロンビアの代表選手たちはコロンビアにもう帰国しました。

コロンビアでは選手達が帰ってくる前から「おかえりなさい」という歓迎のメッセージを出し、歓迎ムードいっぱい。

選手たちが帰国日の前には、選手を乗せたバスが通る道のMAPも発表されました。
選手の歓迎会のある首都ボゴタのスタジアムの名前が、ツイッターのコロンビアのトレンド1位になりました。

「選手のみなさん、おかえりなさい」 のメッセージ。
これが帰国前にたくさんネットに出てました。

選手を乗せたバスを歓迎する市民達の空撮。

空港から降り立ち、バスで市を通過して市民から歓迎され、何万人もの市民が待つスタジアムで歓迎イベントする様子。

歓迎イベント。これにはカルロス・サンチェスも映ってます。

歓迎イベントでは、米などでも人気のコロンビアの有名歌手 SEBASTIAN YATRAが歌を歌いました。

コロンビアのサントス大統領も祝辞。


サントス大統領が
「おかえりなさい。私達はあなた達を誇りに思っています。国を一つにしてくれてありがとう。」というメッセージ。

ファンがステージで監督や選手に感謝のメッセージを伝えてハグしたり、なごやかなムードでした。

選手たちは海外のクラブチームで活躍してる人が多いので、今はコロンビアの実家に戻って家族と過ごしてることでしょう。

すっごいなごやかなムードで拍子抜けしたでしょう?

しかもコロンビア人達は、サッカー応援から自転車応援に移ってます。

「さーさー、もうW杯は終わったから、次は自転車のコロンビア代表を応援しようか。自転車のほうがトロフィー多いし」とか言ってます。
コロンビアは実は自転車競技が強くて、いまツール・ド・フランスに出ていて、今日ツールドフランスの第一ステージを制したのはコロンビア人です。

同じく自転車ロードレースで世界的に有名な、ジロ・デ・イタリアではコロンビア人が優勝したんですよ。
サッカーより自転車の方が国技といってもいいかもしれない…。

他の市民達ももうサッカーモードから通常モードに戻ってまた仕事や学業に忙しい毎日を送っています。
ニュースも政治や社会問題ばかりになりました。

だいたいコロンビアは6月17日に大統領選挙があってドゥケ候補が勝利したんだけど、ちょうどワールドカップが始まったので、大統領選挙よりもワールドカップに話題もニュースも流れちゃったんですよね。

もうW杯で敗退したので、やっとニュースにドゥケ次期大統領の話題が多くなりましたよ。

カルロス・サンチェスが殺害されるとかさんざん騒いだ日本のメディアのみなさんと、それに踊らされてネットでカルロス・サンチェスが殺害されると騒いだりコロンビアをバッシングした方達残念でしたね。

コロンビアはぜんぜんそういうムードじゃないですよ。

前から言ってるように、アンドレス・エスコバル選手が殺された時とはもう時代が違うのです。
マフィアがサッカー選手を殺したような麻薬王パブロ・エスコバルの時代はもう25年前に終わってるんですから。

最近はコロンビアに旅行に行く日本人も増えつつあるのですが、コロンビアに旅行した日本人は危ないと緊張していったら拍子抜けするほど平和だったってみんな言いますよ。

コロンビアはサッカー命の人達もいるんですけど、コロンビア人の半分くらいはワールドカップやコパアメリカなど国代表の試合は応援するくらいじゃないかと思います。

ワールドカップはお祭りだから騒ぐけど、「もっと大事なニュースがあるのに、サッカーばかり報道するな」って怒ってる市民も結構いたし。

4年前のW杯でもコロンビアは途中で敗退したけど、その時も国民達は選手達をほめたたえて歓迎してましたよ。

南米はワールドカップの予選の方がW杯そのものよりも激戦で、W杯の南米枠に入れるだけでもすごいのです。
サッカー国ばかりなのに枠が4つしかないんだし、4つのうち2つはブラジルとアルゼンチンがとっちゃうから。
ペルーなんて今年は36年ぶりの出場だったんですから。
だからW杯に出場できただけでも国民達はうれしいのです。

3得点をあげたYerry Mina選手は、Davinson Sánchezとともに故郷のカウカ県に里帰り。
故郷の人達がみんな歓迎しました。

Mojica選手は故郷のカリ市へ戻っていとこと過ごしてる様子をSNSにUP。

キャプテンのFALCAO選手は、今まで多忙でSNSにメッセージや絵を描いて送ってくれた人にお礼できなくてごめんね、といまSNSに一個一個返事書いてます。
やっぱFALCAOはいい人だ。

ちなみにこれが4年前のW杯敗退後のコロンビア凱旋イベントで、選手たちがコロンビアのファンの前で「RAS TAS TAS」というコロンビアの流行歌に合わせて踊る様子。

こういう選手とファンとの楽しいイベントがまた後日あるんじゃないかと思いますよ。

<追記 7月16日>

コロンビアの選手が帰国してから何日もたちましたが、いまだにカルロス・サンチェスになにかがあったという事件もニュースもないです。
代表選手達は歓迎式典のあとに、それぞれの故郷に帰って親族や友達と過ごしてSNSに写真をUPしたり、恵まれない子供達のチャリティをやったりしてます。

なにもなかったじゃないですか。

<追記 8月2日>

カルロス・サンチェス選手のSNSが更新されてました。

これはW杯が終わったあとの7月24日。

仲良しのスポーツトレーナーと一緒の写真をUP。

カルロス・サンチェス選手は、母国コロンビアでスポンサーのナイキのプロモーションイベントに。

コロンビアの首都ボゴタのナイキで、ナイキのイベントに出演。

自分の写真の壁の絵にサインを書き入れました。

この日は多くのコロンビア人のサッカーファンが彼を見に集まりました。

うれしそう。

それについての7月31日の本人のツイート。

ほら、ぜんぜん普通でしょう?

なにもおきてないじゃないですか。

だから言ったのに。

日本のメディアがおもしろがって、昔の悲劇を持ち出して、コロンビアは危険国だから選手が殺されるとか煽るのはもうやめてほしいと思います。

人の命をおもしろがるなんてサイテーです。

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