クラブ取り締まりについて2記事書きましたが、どうすればいいのか、ときかれたので続編を書きたいと思います。
(前回のトピックについては、「サルサバーが閉まっていく」、 「ダンスは善良な風俗を害するもの 」 を読んでください)

ごぞんじのように、日本のサルサバー第一号の老舗有名店SUDADAがあと一か月で閉店することになりました。
サルサバーだけではなく、日本全国のクラブ、バー、ライブハウスが取り締まりによってどんどん閉鎖させられています。

SUDADAが閉店するのはラテン界にとって大きな意味があります。SUDADAは日本サルサ界の一番の老舗。ここがクローズするなら、ほかの店もやばいということです。

SUDADAの前にクローズさせられたサルサバーがありましたが、私が知りうる限りそこは終電前までの営業しかしていません。お店のある場所は飲み屋などの歓楽街です。

私はサルサが好きですが、そのまえはテクノとハウスのクラバーでした。いまもときどきそっちのほうに行くこともあります。
テクノとハウスはクラブの中でも一番取り締まりの憂き目にあっていて、知ってるだけで10年以上やられており、それによって何軒もクローズしてしまいました。
なかでも東京の青山にあったMANIAC LOVEは2005年に閉店しましたが、7年たった今でも伝説のクラブとしてファンがたくさんいます。
しかしそんなにファンがいながら復活することは二度とない。

ラテンは、テクノやハウスやヒップホップのように層が厚くないので、閉店が多くなるとサルサ自体の存続が心配になります。

さていったいどうしたらいいんでしょう?
どうやったら今あるサルサバーを守れるでしょうか。

テクノやハウスはアンダーグランドなクラブミュージックなんで、深夜じゃないと盛り上がらないのです。昼間や早い時間にやってもねえ。
でもラテンは、ラテンアメリカ人は深夜に盛り上がりますが、ラテンダンスや音楽は早い時間でも盛り上がることができます。

現存するラテンバーを守るためにはどうしたらいいか考えてみました。

1.風営法からクラブを削除させる

時代にそぐわない風俗営業法から「クラブ」を削除させる

2.風営法から削除するかわりに、クラブへの新規制

クラブは不良のたまり場と思ってる人がいることによって風営法からクラブを削除できないというのなら、クラブへの新しい規制をつくる(自主規制でも)。
ドラッグを持ち込ませたり売らせないように、ときどき警察や麻薬犬によるチェック。
クラブの自主検査。もっと強健なボディガードを雇って、入場者の身体検査や荷物検査。セクハラやよっぱらいやけんかは警備員がすぐ排除。

3.風営法が改正されるまでは自粛

風営法が改正されるまでは、今のクラブ弾圧の中逆らえば閉鎖させられるので、今は法律違反しないようにおとなしくする。深夜12時(六本木などは1時)になったら店を閉める

4.時間短縮でも採算がとれるようにする

深夜営業をやめると収益が減って店の経営が苦しくなるところが多いでしょう。
特に都心でクラブを経営するにはすごくコストがかかる(賃貸料やスタッフの給料などを考えても)。
ラテンクラブはレッスンをしないと人が来ない、レッスンをしてもレッスンについてるドリンク一杯だけ飲んでほかのドリンクを頼まない、水などだけ飲んでお酒を頼まない、という人が多く、そこがほかのクラブとの違い。
ラテンアメリカではテーブルごとにボトルを頼むのでクラブはかなりもうかるのだが。
公民館ではなくて、クラブに来てフリータイムに何時間もいるならドリンクは注文したほうがいいと思います。
昔のディスコは、仕事が終わって6時に入場してドリンクやフードを食べてしっかり数時間踊れば、終電前に満足して帰れるし、水曜や木曜でも客が結構入っていた。
またほかのジャンルのクラブに行っていた女の子たちがラテンのクラブに来ると、ラテンでは男の人はナンパしたりセクハラするくせにお酒をおごらないと言ってました。しかもセクハラされてもうラテンクラブに来なくなってしまう女の子が結構います。店員や店のボディガードがセクハラする男性に注意してほしいです。

5.レッスン以外に平日に立ち寄れる場にする

レッスンを毎日9時までしていては、レッスン参加以外の人はクラブには来ない。
もっと早い時間でレッスンを切り上げる。
またはレッスンをしない、レッスンを早く終わらせる曜日をつくる。
本来バーなんだからドリンクや食事で採算がとれるようにしたらどうか。
また従来のサルサファンだけではなくて、もっとラテンファンを広げたらいいと思う。ラテンに興味があったり、ラテン音楽が好きだったり、中南米旅行が好きなどで、ラテンのお店に行きたい、ラテン音楽やダンスを知りたいという人は結構いるはず。
仕事帰りにクラブに来てクラブでラテン料理などの食事をしたりドリンクを飲んで、数時間踊って帰れるような場を求めている人が結構いる。私もその一人。
会社帰りにラテンに興味のない同僚や友達を誘って飲みや夕食に来れる、または外国人ビジネスマンたちがラテン音楽ききながら飲めるような。
またサルサを踊れない人の食事会をして、ダンスフロアでサルサなどのパフォーマンスを見せる。
(たとえば平日にレッスン以外のラテンイベント(ラテン音楽やラテン文化について語り合ったり講演、スペイン語講座、ラテンの歌の歌詞解説、ラテンダンスについて、スペイン語映画など)を企画してみるとか。)

6.風営法が改正されたら、また深夜営業に戻す

風営法の規制対象に入ってた社交ダンスも、社交ダンスファンが立ち上がって削除を求めたことにより、風営法対象外になりました。
クラブもがんばって規制対象から外してもらいましょう。

私は基本的に深夜にラテンクラブに行くのが好きなんですが、今の取り締まりでクラブを守るにはしばし我慢してもいい。。。

あくまでも思いつきで書いただけで、どうすればいいのか、の問いの返事になってるかどうかわからないのですが、とりあえず。

<ブログ内関連過去記事>
「震災後、”元気を出せ”っていいながらダンスを奪う日本」
「風営法の標的はペアダンスだった」
「サルサのどこが善良な風俗を害するペアダンスなの?」
「ダンスはいくら弾圧しても死なない」
「サルサバーが閉まっていく 」
「ダンスは善良な風俗を害するもの
「ダンス全般が風営法違反だって。公民館さえ」

2006年に私が書いたクラブ取り締まりに対する過去記事
「クラブ消滅の危機」
「六本木のクラブ、閉鎖」

ブログのカテゴリーとして 「クラブの取り締まり・閉店」 。 → 6年前からクラブの取り締まりと取り締まりによる閉店について何度も書いてます(ジャンルはラテンに限らずクラブ全般)



コメント一覧
  1. dia feliz より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    風営法の問題はDJ HIGOさんもブログで書かれてますよね、以前拝見しました。
    私が書いた風営法のダンス規制問題については賛否両論きてますが、私も法律専門家じゃないので法解釈においては明確な判断ができないため、風営法をごぞんじの弁護士さんなどに個人的にきいたり風営法からダンスを削除する活動をしてる団体のアドバイスをあおいだりしています。
    ブログの記事もそれでちょっと書き直した部分もあります。

    HIGOさんがおっしゃるように風営法ではダンスの区別をしてないので、向こうの解釈によるためどこが次の攻撃対象になるかわからないですよね。
    公民館サルサについても、あれだけ利益をあげているイベントは立派な営業としてみなされる可能性があると専門家の方がおっしゃってました。
    公園でホステスが接客したらキャバクラ営業になるという話ですが、ブログに追記として書きましたが、以前テクノの公園でのパーティに参加していたところ何度も警察の手入れで中止されて結局つぶされました。巨大公園の片隅で深夜でもないし、お金1円もとってないし飲み物持参でゴミも全部拾ってたし音も極力小さくしてたのにです。
    とにかくこの風営法があるかぎり、いつどういう解釈でどういうダンスが攻撃されるのかわからない不安がずっと続くのがいやですね。。。。
    日本のクラブカルチャーは、世界に出てるDJもいるし、いいミュージシャンも結構いるし、こんなカルチャーをつぶされるのはもったなさすぎます。
    外国人にこの風営法の話をしてもみんな理解できないですね。。。
    世界で理解できないおかしな法律なんですね~。

  2. DJ HIGO より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんばんは。DJ HIGOです。
    ここでの話題に登場させていただいてうれしいです。
    わたしはジャズダンスから入ってダンス歴16年、サルサ歴10年。ダンスとクラブ文化、夜遊びを心より愛するものです。
    法律に関しては専門家ではありませんので、100%正しい判断ができるかと言ったらできません。わたしのブログの記事はいま手元にある「五訂版風営適正化法関係法令集」(東京法令出版)と行政書士雨堤孝一さんのサイトを主に参考にして書いています。
    まず法解釈は、裁判所の判例がないと結論できません。したがってバレエや盆踊り、また、公民館の踊りで風営法違反というのも判例がなければ「いまのところはセーフだけどやられる可能性はある」ということになります。そもそも取り締まる側はダンスのジャンルを区別できるでしょうか?
    10番さんがご立腹のようですので、釈明しておきますね。
    まず音楽を流す設備がないと踊れませんね。なのでラジカセ1台でも設備です。また、設備が要件(箱の広さや照明の照度、店内の装飾、見通し、外から見えないかなど)を満たさないと風俗営業許可が取れません。これは風俗営業の適用がされないのではなく、無許可営業、つまり免許がとれないから無免許ということになります。たとえば視力の要件が満たせないから運転免許が取れていない状態で運転したら無免許運転というのと同じです。
    昼間の公園での営業については、雨宮さんのサイトで、昼間の公園でお金をとってホステスが接客してもキャバクラ営業になるという例を挙げています。
    公民館については表向きは非営利ということでやっていますが、本当でしょうか。いま公民館サルサが盛況なのは儲かるからです。
    法解釈上はとにかくお金をとって踊らせれば風俗営業であり、許可を取らないでこれを行えば無許可営業です。
    もしこれ以上の議論をご希望でしたらdia feliz さんにご迷惑がかからないよう、直接DJ HIGOのサイトにてお願いします。
    追伸 dia feliz さん、La Citaの件ありがとうございました。またブログ上であらためてお礼、ご紹介をさせていただきます。

コメントを残す

おすすめの記事