サルサの国といえばキューバと世界中のサルサ界でいわれています。
日本のサルサ界でも サルサといえばキューバとよくいわれますよね。

でもキューバに行ってみたらなんか違うような気がしました。。。

プエルトリコはサルサの国だけど、プエルトリコに行ったらサルサは観光産業と化してたのでびっくりしました。
marc anthonyのようにプエルトリコ系のサルサ歌手はたくさんいますが、アメリカ本土在住のアーティスト多いし。。といってもプエルトリコはアメリカ領だが。

キューバもサルサが観光産業化しつつあるような気がしました。
外国人観光客が多い場所ではサルサのライブがあったりサルサのクラブがありますが、行ってみると外国人観光客ばかり。
外国人がいなくてキューバ人だけのサルサのクラブはないのかとハバナのキューバ人たちにきいたのですが、外国人がいないサルサのクラブはきいたことがない、と言われました。

観光地のレストランやバーやカフェは、サルサやソンなどのライブをしてるところが多いですが、そういうお店は値段が高くて外国人観光客ばかり(〝普通の”キューバ人には値段が高くて入れない)。
道端や公園で音楽やってる人たちもいますが、立ち止まって音楽きいてると速攻でお金集めに来ます。
もし写真撮ったら「今写真撮ったでしょう。写真撮ったなら絶対にカネ払え」ってしつこく言われちゃいます。

いまハバナで人気のクラブ(サルサ)にいくつも行ったのですが、男がキューバ人で女が外国人、というパターンが多かったです。
キューバ人の給料ではこういうディスコの入場料は高くてなかなかいけないと、一般のキューバ人が言ってました。
クラブに来てるキューバ人を観察してたら外国人女性(観光客とか)同伴で入っていくか、または外国人女性をナンパしてはドリンクをおごってもらってる人をみました。
私にも「ビール買ってくれないかな」ってキューバ人男性が言ってきたので、「え、なんで男の人にお酒おごらなきゃいけないの?」って言ったら、お金持ちそうな北米人のおばさんのほうにいってしまいました。
そのキューバ人たちは常連らしくクラブのスタッフとも顔見知りでした。

キューバ人常連と話をしてみました。
水曜日はこのクラブ、金曜日はこのクラブって、毎日行くクラブが違うそうです。
曜日によって盛り上がるクラブが違うから。

ハバナのサルサのクラブのマネージャーと話してみたら、さきほど毎日のようにクラブ行ってると言ってた常連をさして「あいつはカネないから気をつけな」と言いました。
「あの男もこの男もカネない」「でもあっちのスーツの男は金持ってるから大丈夫」と。

サルサめあてでキューバにきた観光客にたいして、「今夜サルサ踊りに行こうよ」と誘ってくるキューバ人が結構います。
もしキューバ人達と一緒にサルサ踊りにディスコやライブハウスに行こうと誘われたらご注意。
人によっては彼らの入場料やドリンク代を払わされたうえに、知らないうちにどんどん別の友達や親族をよばれて、気づいたら全員分のお勘定を払わされる、というトラブルがハバナでよく発生してるので注意したほうがいい、という話はキューバに行く前に日本人のラテン音楽愛好家たちからきいていました。

たとえば旧市街の観光客レストランで私が食事してたら若いウェイターから「今日は土曜日だから今夜サルサを踊りに行くのに君を招待したいんだけど」って誘われたので、即お断りしました。。。
ハバナの街を歩いてると、「日本人? いっしょにサルサ踊りに行かない?」って誘ってくる男たちがいたので全部無視しました。

サルサを踊りに行かないか、ルンバのライブに行かない、かという誘い文句で、ライブやクラブに一緒に行くと全部おごらされたり、友達や家族まで連れてこられてその人たちの分もおごらされたり、ぼったくりの店に連れて行かれる(つまり客引きだった)のがこわかったし、知らない人と一緒にクラブ行きたくないから。

日本人と分かると、特にサルサに行こうと言われることが多いような気がしました。
旧市街の観光地を歩いてると、「japonesa?」 「japonesa?」ときかれるので、そうだというと誘われるし、
「china (中国人だよ)」って答えると、ふーん、って無視。
共産党つながりでキューバには中国人移民が多いので。

キューバに観光に行く方はご注意!

ハバナの有名ライブハウス カサデラムジカでは、日本でも人気のサルサグループのライブにも行ったけど、入場料20米ドルでした(飲み物代別)。
その有名サルサグループで20ドルなら安いですよね。

でも

20ドルってキューバ人の平均月給に相当するんですよ。
日給じゃないよ、「月給」だよ。

カサデラムジカは外国人が多かったけどキューバ人もけっこう来てました。

私たちはみんな開演まで入場できず会場の外でずっと待たされたのに、さっさと顔パスで入って行ったキューバ人男性たちがけっこういた(キューバ人男性のみのグループとか単独)。
なにそれ~???

会場内に入ったら、別のサルサクラブにいた常連さんたちを見ました。

あとすごい若いキューバ美女が、外国人のおじさんたちと一緒というパターン。

でもそういうキューバ人は一部の人たちですよ。
日本でいうと、六本木常連ラティーノみたいな感じなのかな。
キューバではジゴロみたいに言われるそうですが。

キューバ人みんながそういうわけじゃないですよ。ごくごく一部の人です。

そういう高いクラブに来てるキューバ人たちはサルサうまかったです。
なかにはすごいサルサ上手な人がいて驚きました。
私もそんなサルサが上手なキューバ人たちと踊りましたが踊りやすかったです。
日本のレッスンで教えられてるキューバンサルサとはけっこう違ってました。

もしかしてサルサうまいキューバ人の常連たちは、観光客のための要員としてサルサ場では顔パスなんでしょうかね?

私はキューバ人の友達がいて(ハバナに住んでる友達。サルサ関連ではない)、ハバナの旧市街を夜案内してくれたときに、ブエナビスタソシアルクラブの人が出てる有名なライブの店の前を通りかかりました。
店から音が漏れ聞こえてきたので私は思わず音楽に聴き入ったけど、私の友達はレゲトンやEDM好きでサルサファンではないし「何十ドルもする高いところに入りたくない」というので、店の外で聴くことにしました。
こういうライブやってるところでも窓が空いてると外でも音楽がきこえてきます。
この店は1階だったので、音楽まるきこえでした。

店がオープンエアとか店の外まで音が聞える店だと、店の外(路上)で音楽をキューバ人達がきいてることがあります。
そのときも店内は外国人観光客でいっぱいでみんなぱちぱちフラッシュたいて写真撮ってて、外ではキューバ人が道端に座って聴いてました。
私もキューバ人達と一緒に道端で演奏を聴いて、キューバ人の友達と歩道で踊りました。

キューバ人のお給料(20米ドル以下)では、観光地のレストランやカフェ、ディスコにはとても行けないと友達が言ってました。
ドリンクだって3ドルとか5ドルとかするし。ディスコやライブハウスは入場料も高い。
かといってキューバ人向けの安いディスコがハバナにあるのかというと、数年前と違って今はほぼない状態だそうです。
だからディスコにはお給料をもらったときに行けるかどうかか、特別な時に行くだけ。
もし行ってもドリンク1杯とかしか頼めないと言ってました。
それが「普通」のキューバ人の状況です。

一般のキューバ人がふだんきいてるのは、なんといってもレゲトン。
キューバでは今レゲトンが一番流行ってるそうで、どこもかしこもレゲトンばかりだそうです。
実際どこに行ってもレゲトンを一番耳にしました。
それからダンスミュージックやEDM系やPOPS。

日本人のサルサ愛好家はキューバに行って、サルサのクラブやライブハウスやトローバなどでソンとかルンバとかキューバの伝統音楽やサルサをがっつりききます。

でもキューバ人たちは、
「キューバはもともとサルサの国じゃない。ソンの国だ」とか 
「サルサはおじさんやおじいさんたちの曲だ」とか
「トローバなんて、もうゴミだ」
って言ってました。。。。

キューバンサルサやってる方やキューバ音楽愛好家の方たちは怒るでしょうが、私が言ったんじゃなくてキューバ人たちが言ったんで、そこのところご理解ください。

キューバに行く前に東京のサルサ関係のキューバ人にキューバのサルサ場についてきいたら、
「実は今はもうキューバはレゲトンばかりなんで、サルサめあてに行ったらびっくりすると思うよ」
て言ってました。実際そのとおりでした。

まあ私もキューバはサルサの国というよりは、ソンとかルンバの国だろうって昔から思ってたし、キューバ在住のキューバ人の友達が自分はテクノとかEDMとかが好きだしまわりにもあんまりサルサ好きな子がいないって言ってたから、リアルではそうなんだろうって思ってたけど。

キューバではレゲトン大全盛です。

キューバのキューバ人の高齢者には、今はレゲトンばやりでどこもかしこもレゲトンだらけだけどレゲトンは歌詞がお下劣なので嫌いだと言ってる人もいました。

キューバ人でサルサが踊れる人は少ないとキューバ人がみんな言ってました。
実際若い世代にはサルサ踊れない人がほんとに多かったです。
彼らのお父さんたちとはサルサ踊れましたが、中高年以上の人たちにはサボールのあるいいサルサを踊れる人もいます。
70代以上のおばあさん世代たちは、マンボとかルンバとか聴いてました。

私のキューバ人の友人やその友人達は(18歳から20代)みんなサルサ踊れない。
テクノやEDMとレゲトン好き。
俺はサルサ踊れると言った人は1人しかいなかった。
サルサをまったく聴かないわけではなくて、ルイス・エンリケとかmarc anthony とかのPOPなサルサは少し知ってるのですが。

キューバサルサのスターのLos Van Vanのライブに行った話をしても、若い世代の人たちは「ふーーーーん、で?」って興味がなく、「おおお、すごい!いいなー、どうだった?」って関心があったのは50代以上の人たちでした。

サルサ踊れないキューバ人の友達の友達からサルサ教えてくれといわれて、しょうがないので教えました。
でも1曲で飽きちゃって、「もうレゲトン踊ろうよ」って言われた。

コロンビアにひきつづき、なんでサルサの国で日本人の私がサルサ教えなきゃいけないんだ??? 笑

キューバ人たちからきこえてくるのは、毎日レゲトンやダンスミュージックばかり。

そこで

キューバで一番耳にした曲を発表します。

1位 カンナムスタイル

なんと韓国のK-POPが一位。
旧市街の観光地でも他都市や郊外でもこれがたくさんかかってました。
カンナムスタイルは世界中で大ヒットして、他のラテンアメリカの国でも大人気です。
ハバナの旧市街(観光地)では毎日これを耳にして嫌になっちゃったくらい。

カンナムスタイル (PSY - GANGNAM STYLE)

ただ困ったのは、「この歌の歌詞の意味を教えて」とよくきかれたことです。
キューバだけじゃなくてほかのラテンアメリカでも。
これは韓国の曲で、私は日本人だから分からないって言ったら、「え? 日本語と韓国語って違うの?」って驚かれました。
※ (「中国、韓国、日本、みんな同じ」っていうのが、ラテンアメリカの一般的な見方です(日本のアニメファンは中南米に結構いて彼らは日本をよく知ってますが、大半のラテンアメリカ人は極東はすべて同じ、と思って日本と中国を混同してる人が多いです)。

ちなみにキューバでは韓流ドラマを放映してて、韓流見てたキューバ人のおばあちゃんから「これって日本よね?」っていわれました。
日本でも人気があるユン・サンヒョンが出てたので、「いやこれは韓国のドラマです」って答えました。

※ラテンアメリカでは韓流も流行ってます。(前にコロンビアでもK-POPが大流行してることを書きましたよね → 「南米でK-POP」)。

さて 第2位  Daddy Yankee 「LIMBO」

Daddy Yankee 「LIMBO」

この曲については、以前記事を書いたのでそっちを見てください。(歌詞の翻訳とかもあります)

「Daddy Yankee "LIMBO" と歌詞」

それから 地元キューバ出身(アメリカ在住)のPITBULLの曲ももちろんかなり流行ってました。
ダンスミュージックのほうね。

次に第3位の曲ですが、女性が歌うバラードでスペイン語の曲です。これも超流行っててあちこちで耳にしたのでおぼえちゃいました。曲名分からないのでキューバ人にきいてみます。
(※追記: 「キューバやメキシコ、中南米で大ヒットの曲」 でそのバラードとサルサバージョンについて書きました。
Yuridiaの「Ya Te Olvide」です)

キューバ人のレゲトングループも多いし流行ってます。
でもdon omarとかdaddy yankee, wisin y yandelとかのプエルトリコ系のレゲトンは好きだけどキューバのレゲトンはあまり好きじゃないっていう派に分かれてるようです。

ハバナでは日本人観光客を結構見ました。
特にサルサの場所には日本人たちが来てました。
サルサとかソンとかブエナビスタソシアルクラブとかルンバとかトローバ狙いの人たちは、そういうところだけに行けば十分サルサやキューバの伝統音楽を楽しめるでしょう。

そんな日本人観光客(特にサルサやラテン音楽愛好家)が多いと思うので、キューバに行ったことがある日本人の読者の方は私が書いたことに対して反感を持つかもしれません。
サルサやキューバ伝統音楽を楽しめる場所はたくさんあるので、そういうとこだけに行けば、キューバはやっぱりサルサとソンとルンバとかティンバの国なのね~って満足できるでしょう。

でもそれは店を選んで行ってるのであって、私が言ってるのは一般のキューバ人がきいてる音楽の話です。

私はキューバに2ヶ月滞在して、旧市街や新市街にもいましたが、6割以上はハバナ新市街や外国人がいないローカルエリアにいました。
キューバ人とレゲトンやテクノ踊りました。踊るといってももちろんディスコやクラブではなくて、家の中とか庭とか路上でですよ。
キューバ人の高校生女の子たちとレゲトン踊りました。

あとはキューバ人の10代の若い子たちが集まる屋外のパーティにも行きました。200人くらいいたかな。音楽やテクノやEDMなどのエレクトロ系でした。

結局キューバに行って、踊ったりきいたのは大半がレゲトンとテクノとトランスだった…っていう。。。

まあそういうオチです…。

キューバに対して以前から疑問を持ってたんだけど、キューバに実際行ってみて自分の疑問が現実だったことが理解できたと実感しました。

→ その疑問についてはこの過去トピックを読んでね ↓

「ラティーノってサルサ踊れない?」  (※日本人サルサ愛好家が、〝キューバ人以外のラティーノはサルサ踊れない”ってサルサバーでラティーノ達の前で言ってしまったので、サルサの国と誇っているコロンビア人達が怒ってしまった話)
「キューバ人にキューバンサルサについてきいてみた」
「 サルサ ≠ キューバ」 (サルサ=キューバじゃない) (2006年の記事)
「やっぱりキューバン?」
「キューバ VS コロンビア」

コメント一覧
  1. dia feliz より:

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    コメントありがとうございます。
    そうですね、サルサはNY発の音楽ですよね。
    でも、日本をはじめとして各国ではサルサといえばキューバとしてあがめられてるなーと。。。

  2. 匿名 より:

    SECRET: 0
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    キューバの音楽を元にマンボができて、それをアメリカのプエルトリコ人連中がサルサに改変してキューバに広めたんだから、まぁ仕方ないですよ。

  3. dia feliz より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ぶーなまさんこんにちは。
    私もブエナビスタソシアルクラブを見て、ハバナに行きたいなと思いましたが、今年初めてキューバに行きました。
    ぶーなまさんが行った頃のキューバと今のキューバではかなり違うと思います。
    ここ2-3年の間でも劇的に変わったとキューバ人が言ってました。

    キューバからサルサが消滅したわけではなくて、もちろんサルサはあります。
    ソンとかキューバの音楽はもちろん健在です。
    ハバナビエハなどの旧市街にはサルサのクラブやイベントやってるところがいくつもあります。観光客向けの場所は特にサルサやキューバ音楽がたくさんきけます。

    ただ、一般的に今のキューバではレゲトン大全盛で、キューバ人たちも若い世代はレゲトンやダンスミュージックやトランスばかりっていうのがリアルだったっていう。。。。

    > メキシコ人親子に日本で話ししたらサルサは古典だと言われました。

    変な話ですが、実際メキシコのほうが、キューバよりよくサルサを耳にします。
    実はメキシコ人はサルサをよく聴くし踊る人も多いんですよ(場所にもよるかもしれませんが、特に大都市は。
    日本に住んでるメキシコ人とは違うかもしれません。

    そうですね、コスタリカの子たち(コスタリカ在住)も、サルサのディスコとかサルサがパーティでかかることはあるけど、自分はレゲエとかロックのほうが好きとか、レゲトンが好きとか言ってました。でもコスタリカ人にもサルサコングレス出てる知人もいます。

    でも今のラテンアメリカは全般、レゲトンとかPOPSとかトランスとかのダンスミュージックがどこでも流行っているような気がします。

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